昨日は地域で行われた御神事に出かけました。

伊勢神宮の遷宮に使われる御神木が、この町を通って奉納されるという特別な行事。
大きな御神木を運ぶための道が清められ、町の空氣もどこか澄んでいるような午前でした。
実は昨日は、午後からサロンのご予約も入っていて、
ふだんならその前に私用を入れることはまずありません。
特に神事のような場は、氣持ちも身体も繊細になるから、
サロン前には極力控えるようにしているのですが…

昨日は、なぜか朝から「行こうかな」という思いがわいてきて
氣がつくと家を出ていました。
そんなふうに、いつもなら残念だけど…と見送ってしまうようなスケジュールだったのに、
あえて足を運んだことで、
あの場所で、いくつもの不思議な再会が待っていたのです。
最初に出逢ったのは、28歳になる長男のバスケットボールのスポ少時代の同級生。
彼に会うのは、実に16年ぶり。
あの頃の、体育館の匂いや
送迎に追われていた週末、大声で応援した試合の記憶が一瞬でよみがえりました。
次に会ったのは、30年ほど前から15年間参加していた《良妻賢母の女性のサークル》でお世話になった先輩女性
当時のわたしは「良いお母さんにならなきゃ」と
肩に力を入れていた頃。
年上の彼女は、そんなわたしのことをやさしく見守ってくれていた人のおひとり。
そして
自営サロンを始めてから出逢った方たちとも思いがけず再会。
やっと「自分らしさ」で立てるようになった頃のご縁たち
ほんの一時間ほどの滞在だったけれど、
あの場所で交わしたいくつもの言葉や笑顔は
わたしの時間を、静かに巻き戻していくようでした

サロンに戻りお客様をお見送りして、リネンの洗濯なども終えた夕方。
ふと、電池が切れたように深い眠りに落ちてしまって
目覚めたとき、なんだか胸の奥にぽかんと穴があいたような
でもあたたかいものが残っているような
そんな不思議な感覚がありました。
ちょっと無理して出かけたからなのか
懐かしい過去のわたしに再会したからなのか
はたまた、ご神木から何かのエネルギーをいただいたのか…
どれも正解のような氣がしています。
<式年遷宮行事>ご神木、内宮入り 川曳「御樋代木奉曳式」 伊勢神宮・三重(伊勢新聞) https://u.lin.ee/QWuABDv?mediadetail=1&utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none