あるところに
可愛い女の子がいました。
やりたい!
それ好き!
やだ!
したくない!
心とお口が真っ直ぐつながっていたので、感じたことをすぐに言いました。
ある日
「やりたい!」と女の子が言った時、お母さまが言いました。
「よく考えて。あなたにはちょっと難しいかもしれませんよ」
そう言われると、失敗したらどうしよう、と初めて女の子は思いました。
恥ずかしいかな。お友達に笑われるかな。
と、それまでは考えもしなかた事を、お母さまに言われてよく考えて想像するようになりました。
また別の日に
「それ好き!」と女の子が言った時、お父さまが言いました。
「他の人も欲しいかもしれないよ。一番に言うのではなくお友達の様子を見てから言いなさい」
そう言われると、ああそうかそうなのか。一番に言うのは良くないのか。お友達に嫌われちゃうかもしれないのか。と、それまですぐにそれ好き!と言ってた事は、大丈夫だったかなと心配になりました。
そして、また別の日に
「やだ!したくない!」と女の子が言った時、先生が言いました。
「まずやってみなくちゃ。みんなもしていますよ。やったら楽しいかもしれませんよ」
女の子は、前にした事があるからやだ!と思ったんだけど、
みんなもしてるから、いやだけどした方が良いのかな。
やったら楽しくなるって先生は言うけれど、楽しくないわたしはおかしいのかな。
ああ わたしが思うことをすぐに言うのは、ダメなのかな。
好きも、嫌も、よく考えてから言った方が良いのかな…
女の子は、心で思ったことをすぐにお口から出すのをやめました。
よく考えてから、そおっと言うようになりました。
ねえねえ、これで大丈夫?
お母さま、わたしはこれで良いの?
お父さま、わたしはこれでお利口さん?
先生、褒めてくれるかなあ。
女の子は、大人になりました。
心とお口が真っ直ぐつながっていた女の子は、大人になりました。
大人になった女の子の心と口はどうなったでしょう。
・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・
「自分のしたい事がわからない」
「自分の好きがわからない」
「嫌なことがやめられない」
「好きな事をしてる人(子ども)を見ると腹が立つ」
「徒労感が大きい」
「だれも認めてくれない」
もし、今そんなきもちになっているなら、
この女の子のお話にあなたの心はなにか反応しましたか?
ふうˎˊ˗ 長いつぶやき
みなさんには「なんのこと?」のお話かもな。
なんか書いてみたくなって…
読んでくださって有難うございます。
自分が紡いだこの話、わたしの心も反応しています。
お母さんもお父さんも我が子への愛情から発してかけた言葉たち。
そして、わたしも我が子へかけたかもしれない言葉たち。
これは女の子のお話
女の子は女の子の
男の子は男の子の
一人目は一人目の …
ああ、書ききれない。
それぞれのしんどさって、あるのかもしれないね
↑
3年前にこんなブログを書いてました
そして《 加筆 》
そして、またそれぞれのヨロコビもあるんやろうね
上で、決めてきたみたいやから
ܰ わたしはお姉ちゃんでやってみる ܱ
ܰ あの人の子どもとして生きてみる ܱ
ܰ そして、わたしらしさを磨いていく ܱ
そう上で、決めてきたみたいやから